2014/07/15

Foursquare/Swarmのチェックインを提案 "beeWear" を公開しました (Android Wearにも対応)

先週、"beeWear"(びーうぇあ)というAndroidアプリケーションを公開しました。
位置情報を用いたSNS "Foursquare" および "Swarm" のクライアントです。

特徴は "チェックインの提案" です。

過去にチェックインしたことのあるベニューに近づくと...
「チェックインしますか?」と自動的に提案してくれます。
バッテリの消費についてご心配されるかもしれませんが、後述のとおり大丈夫です。初期設定ではGPS測位を使いません。
※省電力かつ高精度なWi-Fi測位を十分に活用するために、Android 4.3以降ではWi-Fi設定の"スキャンを常に実行する"を有効にする事を強く推奨します。ホットスポットなどに不用意に接続することなくスキャンのみを行えます。


beeWearによる提案が表示されたところ。
尚、これは大学の研究室の非公式マスコットキャラクターですが、
本アプリは大学での研究テーマと関係ありません。あしからず。

beeWearでは無駄のない提案を行うために工夫を取り入れています。

  • Fused Location による省電力かつ高精度な位置情報の取得
    Google Play Serviceによって、Wi-Fiや基地局、自律測位を組み合わせ。他のアプリが取得した位置情報を利用することもでき、効率的。
    I/O 2013の資料によると1%/毎時のバッテリ消費で済むとか。
  • Activity Recognition によるユーザの行動状況の認識
    Google Play Service によって、歩行中/移動中などを認識。
    例えば、電車に乗車している間は提案を抑制します。
  • 機械学習によるチェックイン傾向の学習
    時間帯を考慮し、どのベニューにどの順序でチェックインするか。
  • 位置情報ジャンプのキャンセル
    明らかにありえない距離のジャンプが発生した場合は提案を控えます。
    Wi-Fi測位などは精度値が全く信用できない場合があるからです。
  • チェックイン履歴を基にした位置情報の誤差補正
    過去のチェックインから位置情報の誤差を補正し、提案の質を向上。
    Foursquare側でも何らかの補正をしていますが、独自でも行います。
  • 他の端末やアプリによるチェックインの反映
    他の端末やアプリからチェックインした場合にプッシュを用いて認識。
    学習に反映するほか、必要に応じて提案を取り下げます。

などなど。まだ試験的な部分も少なくありませんが、今後も改良を重ねていきます。

提案が必要無いベニューは "提案しない" を選べば、次から提案しません。
(逆に、"提案しない"としたベニューを再び提案してほしい場合は、メイン画面からそのベニューを長押ししてください。)

尚、バックグラウンドでの周辺ベニュー検索は、数日ごとにベニュー履歴を取得してデータベースを端末上に構築しています。従って都度通信は発生しません。

次に "Android Wearへの対応"です。

今月上旬にAndroid Wear搭載スマートウォッチが発売されましたが、
beeWearは先々月から開発開始しており、当初から対応を考慮していました。

もちろん、beeWearはスマートフォン/タブレットだけでもご利用いただけます。
しかし更にAndroid Wear搭載スマートウォッチがあれば...
スマートフォンやタブレットはカバンの中にしまっていても構いません。
Android Wear搭載スマートウォッチから、サクッとチェックインできます。

Android Wear上でチェックインの提案が表示されたところ。

また、過去に訪問したベニューを自動的に提案するだけでなく、
Android Wear上で新たなべニューを検索することもできます。



大切にしているのは、チェックインをサクッと行えることです。

個人的にですが、Foursquareを楽しんできたユーザの一人として、初期から続いてきた楽しさは"チェックイン"という行為にあるのかもなぁ...と思っています。
好きなお店や初めてのお店で、ときには友人とチェックインするという行為です。
それを純粋に楽める軽快さを大切にしたいと考えています。

Twitterで見かけたから合流しようっ!なんていう使い方もありますよね。
ご安心ください。Foursquare/Swarm上でTwitterやFacebookと連携設定されている方は、beeWearでも連携投稿ができます。非公開チェックインも可能です。

共有範囲("公開"、"非公開"、"公開 (+Twitter)"...)はベニュー毎に記憶させることも可能です。
つまり...
  • 自宅最寄り駅では非公開チェックイン
  • 学校では公開チェックイン
  • お気に入りのお店では公開チェックイン + Twitter連携
ということができます。
(※ Android Wearでのチェックインの際には共有範囲が選べませんので、デフォルトの設定か、ベニュー毎に記憶した共有範囲が使用されます。)

スマートフォン/タブレット向けのメイン画面からチェックインすると"共有範囲"を選択できます。
ここで選んだ共有範囲は、ベニューごとに記憶されます。

もし宜しければ、beeWear (びーうぇあ) を一度お試し下さい。もちろん無料です。
フィードバックもお待ちしております!

Get it on Google Play
Android 2.3以降のスマートフォン/タブレットでご利用いただけます。
(但し、Android Wearスマートウォッチとの連携される場合は、Android 4.3以降が必要です。)

[2014/07/07 追記]
v1.2.0 にはAndroid Wear上での通知に関する重大な不具合がありました。
昨日公開した v1.2.1で修正済みです。


p.s.
余談ですが、"beeWear"の"Wear"はわかるけど、"bee"って?と聞かれます。
当初から、Swarm対応のアプリとして開発を行っていたのですが、アプリ名についてSwarmの運営者に確認したところ、"Swarm"という言葉を使うのは商標的に宜しくないということでした。Swarm(ハチの群れ)から連想して...ミツバチのような賢さという意味も込めて"bee"にしました(笑)

さて本アプリを公開するにあたり友人にはテスターとしてご協力いただきました。
未完成のアプリであったにもかかわらず、実際の生活で毎日テストしてくださり フィードバックをいただきました。あらためて感謝申し上げます。ありがとうございました。

また、本アプリにはApache Licenseが適用されたオープンソースライブラリを使用、改変しております。本アプリではライセンスに従って条項文章を同梱しています。ライブラリ開発者の皆さまに感謝申し上げます。

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